かむたち【薬膳×予防栄養×食べるを再定義する人】 on Clubhouse

Description

昨今、食への関心は増え続けているように感じます。これまでより遥かに多くの人がそれぞれの想いを持って食に気を使うようになったと思います。その一方、多くの人が多種多様な価値観や考え方で食を考え、その本質を等閑にしているように感じます。

古来より食とは「生きるための糧だけの存在」ではなく、生き方、人間関係、文化など人間活動の多様なものを繋ぐ架け橋のような存在でした。しかし、非常に残念なことに、現代の食は人々を分断しているように感じます。文化、宗教などによって食べるものが異なる人たちを受け入れられなかったり、自分の食の趣向と違うものを好む人たちを理解できず互いに争ったり、食べ方、作り方の違う食を糾弾したりしています。中には自分たちの優位性と他方法の問題を武器に仲間以外を排他してしまう人もいます。

私たちはそれが勿体なく、且つ新たな可能性の芽を摘んでいるように思い、新たなコミュニティを立ち上げたいと活動を開始しました。
本来、人と人を繋ぐ役目を果たす「食」が争いの火種になり、少しずつ失われています。そこで、私たちは食に関わるすべての人がジャンル、考え方に関わらず、それぞれの意見や考えを持ってこのコミュニティに気軽に参加し、シェアしていただける場を作りたいと思っています。
かむたちとは麹の語源になった言葉です。「カム」とは「上」を意味し、「タチ」は「立ち現れる」、「ゼロから現れる」を意味します。よって『カムタチ』は「お米の上に新たなカビが立ち現われましたよ」というのが語源です。私たちはこのコミュニティーを「醸す」場所にしたいと思っています。ここに参加する皆さんは発酵を促す養分（米）であり、麹菌です。参加者の知恵や考えは他者の発酵（理解の進行）を促し、また自分自身も他者のそれにより醸される（育つ）場所にしていきたいです。

私たちはあえて完成像・着地点を設定しません。正に「私たちの前に道はなく、私たちの後ろに道はできる」という言葉そのものです。答えはなく、問いかけにその都度深く考える。そんな場所で私たちはここから何が生まれるのか今からワクワクしています。そして、是非皆さんにはここに来る前とはひと味違う存在になって、ここで育んだものを外の世界で表現してほしいと切に願います。